不妊治療成績/ Data

当院2024年妊娠率

2024年1月~2024年12月

ART(体外受精・顕微授精・凍結融解胚移植)の成績

1.当クリニックのARTの治療成績

ARTを開始した2014年から2024年までの治療成績と最新の2024年1年間の治療成績を示します。
標準的には治療成績は胚移植当たりの妊娠率( /胚移植)で表されます。何周期の移植を行ってそのうちの何周期に妊娠が成立したかということを表しています。
また、移植のほとんどは、一般的に治療成績が良好とされている凍結融解胚移植を行っています。

2014年~2024年
融解胚移植の臨床成績

年齢 移植胚ステージ 移植周期数 妊娠周期数 臨床妊娠率
(%)
流産率
(%)
~39歳 初期胚 685 201 29.5% 19.9%
胚盤胞 1704 854 50.5% 20.6%
40歳~ 初期胚 407 57 14.1% 42.1%
胚盤胞 463 147 32.0% 33.3%

最も新しいデータを示します。

2024年
媒精方法別の採卵周期数

治療法 採卵周期数 凍結・移植に至った周期数(%)
IVF 73 61 (83.4)
ICSI 113 84 (74.3)
Split-ICSI 36 35 (97.2)
卵子凍結 29 29 (100)
採卵のみ 6 -
合計 265 209 (78.9)

2024年の採卵周期における妻の年齢分布

2024年融解胚移植の臨床成績

年齢 移植胚ステージ 移植周期数 臨床妊娠
周期数
妊娠率
(%)
流産率*
(%)
~39歳 初期胚 6 0 0% 0%
胚盤胞 238 134 57.0% 17.2%
40歳~ 初期胚 5 1 20.0% 0%
胚盤胞 64 30 46.9% 43.3%

*2025年1月末の時点の数値であり、後期流産などで数値が変動する可能性あり。

これを要約しますと30歳代までの若齢の症例においては初期胚移植での妊娠率が0%、胚盤胞移植では57.0%でした。また流産率はそれぞれ0%および17.2%でした。
一方、40歳以上の高齢の症例では初期胚移植での妊娠率が20.0%、胚盤胞移植では46.9%でした。また高齢になると一般的に流産率が30%以上へと上昇しますが、これは主に胚の染色体異常の発生頻度の上昇によるものとされています。

2024年の楠原ウィメンズクリニックのART治療成績
(凍結融解胚移植周期)

凍結融解胚移植周期

楠原ウィメンズクリニックの培養成績
(2023年 VS 2024年)

培養成績