ブログ / Diary

院長ブログ

遠距離婚あるいは長距離出張が多いご夫婦の為の治療について

ご主人が遠方に住み、奥様が東京に居住するような場合、あるいは長期間ご主人が出張に出る機会が多いご夫婦の場合、妊娠の為の性生活そのものがままなりません。 そのようなご夫婦にはご主人の精子をあらかじめ凍結保存しておき、その凍結精子を使用して人工授精や体外受精をすることができます。 凍結精子を使って体外受精をする場合、受精法は顕微授精(ICSI)になりますが、受精率や胚のレベルは新鮮精子と全く同様です。 先に該当する...

診療時間の一部延長について

従来、当院の診察受付時間を午後6:30としておりましたが、その時間内では通院しきれないとの声がありました。 その声にお答えして9月より月曜日・金曜日は診察受付時間を午後7:00に延長しましたのでお知らせいたします。

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵誘発にレトロゾール錠が保険で使用できるようになりました。

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)は日本の女性の10%前後にあるポピュラーな婦人科疾患の一つです。 症状は生理不順や多毛、不妊症などです。 排卵が起こらない、あるいはたまにしか起こらないことが不妊原因とされます。 この排卵障害にはレトロゾール錠が有効です。欧米ではポピュラーに使用されていますが、日本ではこれまで保険適用外であり、自費で処方されていました。 2022年4月よりこのレトロゾール錠も保険適用になり、治療が楽にな...

子宮内膜症治療に新たな薬が出ました

従来、子宮内膜症(以下内膜症)にはピル(LEP)や黄体ホルモン(ディナゲスト・ジェノゲスト)やGn-RH agonist(ブセレリン)等がありました。その人の内膜症の進行度により使いわけます。 今回新たに加わったレルミナは、より強力な作用が期待でき、進行した内膜症の方に向いているかと思われます。 このように内膜症にはいろいろな薬剤がありその人にベストな薬剤を選択し、治療が効果をあげればより軽度な薬剤に切り替えていきます。 内膜症...

不妊症の人には子宮内膜症を合併している人が多い

通常、子宮内膜症は月経痛や慢性的な骨盤痛、性交痛を伴なうことが多い病気です。 さらに不妊症の原因にもなりやすく、子宮内膜症がある人の50%は不妊症になると言われています。 痛みの症状がある人は、早目に婦人科に受診し子宮内膜症があるかチェックしましょう。

2022年4月より体外受精に保険が使えるようになりました

皆様、ご承知のように2022年4月より体外受精や顕微授精などの補助生殖医療(ART)に保険が使えるようになりました。 通院してい患者さんは費用面でのハードルが低くなったので、これを機会にステップアップを始める方が増えています。 費用の詳細は当クリニックのHPに詳しく掲載しております。

当院からの学会発表が優秀演題候補にノミネートされました。

2022年5月28日に哺乳動物の卵やヒトの生殖医療についての学会(日本卵子学会)が開催されます。 当院から出題した『Piezo-ICSIにおける異常破膜によって生じる変性はPVP嚗露で回避できる』という演題が、この度優秀演題にノミネートされました。 アカデミー賞にノミネートされたようなもので、ノミネートされただけでも光栄です。 選抜されれば言う事ありません。

多嚢胞性卵巣(PCOS)とART

PCOSは日本人女性の10%位存在するといわれ、ポピュラーな卵巣の疾患です。 通常、排卵障害・月経不順・無月経・多毛・肥満傾向などの症状を伴い、また不妊の原因にもなります。 排卵をスムーズにさせるためにはletrozoleという内服薬があります。 しかし他の不妊原因として精子異常や卵管閉鎖などがあると生殖補助医療(ART)が必要になります。 ARTをするには卵巣刺激ホルモン剤を注射し、卵胞を発育させます。 これを調節卵...

保険診療でARTは変化したか?

御存知のように本年4月1日より従来自費診療であった体外受精などの補助生殖医療(ART)が保険対象になりました。3月にARTを予定していた人が4月に持ち越され4月のART件数が増えています。 しかしまだ余裕があります。お急ぎの方は御相談下さい。

子宮卵管造影法(HSG)について

最近、不妊検査の一つであるHSGだけできないかとのお問い合わせがあります。 予約が空いていれば対応しております。 しかし、不妊検査・治療の中でHSGは卵管の状態を知る一つの検査にすぎません。 HSGも含め系統的に一連の不妊検査をすることをおすすめします。