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子宮内膜症と診断されるまでには4人の産婦人科医の受診が必要?といわれるわけは?

最近、子宮内膜症(Endometriosis(EMsis))が増えています。主な症状は月経痛、月経前の腹痛、排卵痛、性交痛、月経時の下痢、不妊症などです。
EMsisは骨盤内に広く伝播します。卵巣の中に発生すればチョコレートのう腫となり、超音波で容易に診断がつきます。しかし骨盤内に広がったEMsisの診断は簡単ではありません。その多くは子宮と直腸の間のスペース(ダグラス窩)や、骨盤(骨)と子宮との間の靭帯(仙骨子宮靭帯)などに発生します。これらの場所ではたとえ内膜症があっても超音波ではひっかかりません。しかし詳細な問診と、入念な内診を行なえば診断は不可能ではありません。特にダグラス窩や子宮側部を圧迫したり、子宮膣部を牽引して痛みが出れば診断はほぼ確実です。腹腔鏡で腹腔内を観察できればベストですが。
私のクリニックには内膜症を合併した不妊症の人が多くいらっしゃいますが、その殆どの人は以前の産婦人科の受診で内膜症を指摘されない方です。単なる生理痛の強いものと思わず専門医を受診して下さい。