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ひそかに性交痛に悩んでいる人がたくさんいます。

性交痛とは性交渉に伴なう膣部、あるいは腹部の痛みです。
性交痛に悩んでいる方は結構多いのです。御主人にもストレートにいえず、また、友人にもそう簡単には相談できません。
性交痛の原因にはいくつかあげられます。
卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不十分のため膣の潤いが不足しているような場合です。
主に閉経以後卵巣ホルモン分泌が低下し、外陰膣が萎縮し、また、炎症を伴って性交痛をおこす場合です。膣の入口が痛く感じます。これらの症状にはエストロゲンの補充療法(HRT)が有効です。
子宮内膜症を原因とする性交痛
子宮内膜症に必ず発生する症状ではありませんが、性交痛を訴えがあれば産婦人科医は一応内膜症の存在を疑います。通常膣の一番奥の後膣円蓋部という所に内膜症が発生すると性交時男性器に圧迫されて痛みを感じます。ですから痛みは膣の痛みというより下腹部痛として感じます。通常の体位では痛くないのに、一定の体位だと痛くなるという特徴もあります。
しかし内膜症の全ての方が性交痛を感じるわけではないので、症状がないから内膜症ではないとはいえません。
女性機能不全(female sexual dysfunction FDS)に伴なう性交痛
女性機能不全とは性的欲求の低下、性的快感でオーガズムが得られない、性行為に痛みを伴なうという症状があり女性が苦痛に感じている状態です。これについてはまた機会がありましたらご紹介させていただきます。