子宮内膜症性のう胞（チョコレートのう胞）を合併する不妊症は腹腔鏡をしないで体外受精で妊娠できる｜院長ブログ｜銀座・有楽町・丸の内の産婦人科・先進不妊治療の楠原ウィメンズクリニック。ブログを更新しております。

子宮内膜症を合併する不妊症はどちらかというとやっかいな不妊でした。特にチョコレートのう胞がある場合など。これに対して従来はまず腹腔鏡でチョコレートのう胞を取り除き、その後、タイミングや人工授精が推奨されていました。
しかし、手術をすると卵巣機能がかなり低下することも分かってきました。また、術後の妊娠率もそう良いわけではありません。このようなことから、ここ最近はチョコレートのう胞があっても反対側の卵巣が元気であれば、そちら側から卵を取り体外受精を行う傾向にあります。
事実私のクリニックでもチョコレートのう胞がありながら体外受精を行ない、反対側の卵巣から採卵し無事妊娠した人がかなりいます。内膜症はお産の後にホルモン治療（ピルなど）をすればよいのです。