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胚盤胞によく似た細胞塊

当院でのARTの基本方針は"Freeze all"で一部、分割期(Day 3)凍結、残りはDay 5-6凍結保存としている。凍結融解胚盤胞移植の周期では当院以外でもassisted hatchingを施行することが多いように思える。胚移植を行った後、培養士は移植用カテーテル内部や周囲、また外筒を使用した場合にはその内部まで、胚が残存していないかどうかの確認を行う。その確認の際にカテーテル内や外筒の内部から収縮した脱出胚盤胞によく似た細胞塊が見つかることがある。通常、胚移植にあたっては胚のローディングや残存胚の確認は比較的低倍率の実体顕微鏡下で行われるので、すぐには判別できず、大きさも形態もよく似ているのでドキッとすることがある。これはおそらく、外筒やカテーテルの挿入によって剥離した子宮内膜細胞の塊ではないかと思っているのですが、ご存じの同業界の先生方がいらっしゃれば、お教えいただければ助かります。つい先日、私が移植を担当した際にも確認され、胚盤胞ではないだろうと思いつつも念のため、再度移植を試みました。判別がつかない時には、念のために再度移植を試みていた方が培養士として安心できます。