基礎体温の測定について｜院長ブログ｜銀座・有楽町・丸の内の産婦人科・先進不妊治療の楠原ウィメンズクリニック。ブログを更新しております。

最近、基礎体温（BBT）についての問い合わせがありますので、まとめてご案内いたします。

1.　測定法
起床したら動いたり話をしたりする前にベッドの中で測定して下さい。
体温計を舌の下に入れ、終了の合図が出るまで間を置いてください。

2.　基礎体温測定で分かること
①排卵周期か否かが分かる
低温相とその後の高温相の2本にわかれていれば排卵しているサインです。

②いつ頃排卵したか分かる
低温相から高温相に移行する時が排卵日のことが多いのですが、実際はその前後に排卵することも少なくありません。
基礎体温表から排卵日を予測することは出来ません。
後から振り返って、いつ排卵したかは表から分かります。

③黄体期間が分かる
排卵した後、卵巣には黄体という組織ができ、黄体ホルモンを分泌し妊娠を成立させます。
通常この黄体は12日以上～16日間持続します。
基礎体温表上では高温相が12～16日間続きます。
その高温相の期間が12日以下と短い場合は、黄体の持続に問題が疑われます。
そして治療の対象になります。

3.　基礎体温が日によってぶれるのは問題？
基礎体温から分かることは先に述べた①②③です。
ですから日によって温度が多少ずれるのは問題ありません。