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移植時に使用!高濃度ヒアルロン酸含有培養液について

こんにちは、楠原ウィメンズクリニック培養室です!


今回は移植時に使用するヒアルロン酸含有培養液の臨床成績をまとめました。


まず、高濃度ヒアルロン酸含有培養液とは胚移植専用の培養液で、名前の通りヒアルロン酸という成分が従来の培養液よりも高濃度に含まれています。

ヒアルロン酸は女性の子宮内膜に存在しており、受精卵の着床時期になると発現量がピークに達することで、ヒアルロン酸を介して受精卵は子宮内膜に接着します。

つまり高濃度ヒアルロン酸含有培養液は受精卵が着床するのを助ける役割を果たします!


ヒアルロン酸含有培養液の使用は、昨年4月以降の保険適用の対象となっており、当院でも積極的に使用することを勧めております。



ヒアルロン酸含有培養液を使用した場合とそうでない場合の当院の臨床成績は下記の通りです。


ヒアルロン酸含有培養液 妊娠率の比較(期間:2021年1月~2023年4月)

なし群 38.2%(平均年齢36.6±4.0歳)
あり群 49.2%(平均年齢36.4±4.4歳)


※移植個数:1個のみ(2個移植は除く)
※妊娠率は胎嚢確認


ご参考になれば幸いです。