2023/01/06 『不妊治療によく使われる薬・注射の知識シリーズ その③』 その3.卵胞ホルモン 卵巣の中の卵が入った卵胞から分泌される女性ホルモン。 子宮内膜を増殖させ厚くし、着床に適した環境をつくる作用がある。 まとめて右表に示しました。
2023/01/05 『不妊治療によく使われる薬・注射の知識シリーズ その②』 その2.黄体ホルモン製剤(プロゲスチン) 黄体ホルモン(P)は子宮内膜に作用し、卵(胚)が着床しやすい環境を整えます。つまり、黄体ホルモンは着床になくてはならないホルモンです。この黄体ホルモンと類似の作用をもち、人工的に製剤された薬をプロゲスチンとよびます。 まとめて右表に示しました。
2022/12/23 『不妊治療によく使われる薬・注射の知識シリーズ その①』 その1.排卵誘発剤 目的:①排卵がない人(無排卵周期)に排卵をおこさせる ②排卵するのに時間がかかる人(稀発月経)にスムーズに排卵をおこさせる ③自然では1個しか排卵されないので、妊娠率を上げるために複数個の排卵を促す まとめて右表に示しました。
多のう胞性卵巣(PCOS)と体外受精(ART) 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)が原因の不妊患者さんには基本的にはアロマターゼ阻害剤(レトロゾール・フェマーラ®)で排卵を誘発してあげれば妊娠の可能性はあります。しかし、PCOS以外に精子異常や卵管が閉鎖している等の他不妊原因が合併する場合は体外受精が必要になることも少なくありません。 従来、PCOSに対する卵巣刺激はかなりやっかいな問題でした。卵がたくさん発育した結果、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が発生しやすかったからです。 ...
初回の体外受精の受精法、特にsprit法について 初回のART(体外受精あるいは顕微授精)を行うにあたり、体外受精にするか顕微授精で受精をはかるか気をつかうところです。 原則的には精子の数、運動率が良好なら体外受精を、その反対ならば顕微授精をします。 しかし稀に、あるいは時に精子の数も運動率も良好であるにも関わらず体外受精をしたところ、全く受精しないか受精率が低い例があります。 これを受精障害と呼んでいます。 このような場合、良好な胚を確保できないこともありま...
基礎体温の測定について 最近、基礎体温(BBT)についての問い合わせがありますので、まとめてご案内いたします。 1. 測定法 起床したら動いたり話をしたりする前にベッドの中で測定して下さい。 体温計を舌の下に入れ、終了の合図が出るまで間を置いてください。 2. 基礎体温測定で分かること ①排卵周期か否かが分かる 低温相とその後の高温相の2本にわかれていれば排卵しているサインです。 ②いつ頃排卵したか分かる 低温相から高温相に移行する時が排卵...
『子宮内膜症』講座のお知らせ 今年の秋から生理痛・性交痛あるかたは、不妊症の原因となる「子宮内膜症」についての 説明会を行っています。ご好評につき今月(11月)も、19日(土)の午後3時30分より開催する予定です。 銀座にショッピングやランチのお帰りに気軽に寄って行って下さい。 予約の電話(03-6274-6433)お待ちしております。
不妊治療のための注射・薬の補給について 今年の3月から始まったウクライナ戦争のためでしょうか、今年の夏頃から薬の補給が徐々に窮屈になってきました。特に排卵誘発にはなくてはならないhMGという注射剤が品薄になってきていました。最近やっと一部のメーカーで補給の目途が立ってきたとの朗報が聞かれます。 治療を受ける皆様にはいろいろやりくりをしてご迷惑がかからないように努力いたします。
『子宮内膜症』公開講座のお知らせ 先にご案内しておりました『子宮内膜症』の公開講座を10月15日開催しました。好評でした。 次回も、11月19日(土)PM3:30より開催予定です。(公開講座は電話予約で無料です) 子宮内膜症に心あたりのある方は気軽にご参加ください。