2021/06/30 妊娠中あるいは妊娠前の新型コロナワクチンの接種について 2021年6月17日、日本産婦人科学会より妊娠中のワクチン接種についての見解が発表されました。 これを要約しますとワクチン接種を希望する妊婦さんはワクチン接種をすることができます。 これから妊娠を希望する方も同様です。
見逃されやすい子宮内膜症 皆さんお元気ですか? 最近、生理痛や性交痛を訴えて来院する患者さんが増えています。皆さん、既に他院で受診していて特に問題はないと言われた方です。しかし診察してみると内膜症がある方が殆どです。 それも診断しにくい骨盤子宮内膜症の方々です。 次のような症状があったら内膜症を疑いましょう。 ①昔と比較して年々月経痛が強くなっている ②月経前にも腹痛がある ③時に性交痛(膣の奥)がある ④不妊症 このような症状に心当たりのあ...
子宮内膜が菲薄な人への血小板由来因子濃縮物注入により内膜を厚くさせ胚移植を行なう新たな方法 ART成功のカギは移植する胚のグレード(良い胚か、悪い胚か)はもちろんですが、もう一つ着床の場である子宮内膜(EM)の受け入れ状態(receptivity)が重要です。 内膜の状態を最も簡単にモニターする方法の一つが超音波で内膜の厚さを計測する方法です。通常EM厚が7mm以上あればOKとされますが、自然周期ではもちろん、外部からEMを厚くする卵胞ホルモンを補充しても厚くならない人が時にみられます。そのようなEM菲薄な場合、最近、血液中の細胞...
当院に沖津培養室長が着任してからの状況 4月より培養士のパイオニア、カリスマ培養士の沖津氏が当院で室長として力を発揮しております。 受精率・3日目の良好胚率・胚盤胞到達率・良好胚盤胞率も確実に上昇しております。 4月~5月は新型コロナの流行で移植がままなりませんでしたが、6月の移植から着実に妊娠効果の手ごたえを感じております。 さらに今後は上昇する予感が感じられます。
「子宮内膜菲薄(うすい)症に対する血小板サイトカイン療法」をはじめます 体外受精で凍結保存した胚盤胞を移植する場合、子宮内膜が充分厚くならない子宮内膜菲薄の人が時にいます。その状況で胚移植しても着床が期待できません。このような人に対して極く最近、血小板サイトカイン療法とういう方法が開発されました。これは患者さんの採血を行ない、その血液から血小板だけをとり出します。血小板にはいろいろな成長因子(GF)が含まれていますが、その成長因子をとり出し胚移植の少し前に子宮腔内に注入してあげます。す...
反復着床障害の診断のためのERA法 形態が良好な胚盤胞(例えば5AA、3ABなど)を複数回移植しても着床にいたらない事が時にあります。 これを反復着床障害といいますが、その原因として胚のクオリティだけではなく、着床の場、すなわち子宮内膜にも問題が考えられます。内膜は胚を受け入れやすい環境にあるか(receptive)を検査する方法です。 本番の移植の前に本番と同じホルモン環境をパッチを貼ってつくり、子宮内膜を移植の同じ時期に一部採取します。その子宮内膜の遺伝子をし...
オンラインの不妊セミナー(体外受精説明会)について 5月16日(土)にオンラインによる不妊セミナーを無事行うことができました。 6月も同様にオンライン形式で行います。日程は6月13日(土)です。 5月は当院を受診している方で体外受精を予定している方に受講していただきましたが、6月より当院を受診していない方でもオンラインによる不妊セミナーを受講できるようなシステムになりました。 予約制となりますので当院を受診されたことのない方はまずはお電話下さい。
新しい培養室長 4月より培養室長が沖津 摂氏に変わりました。 同氏は日本の補助生殖医療(ART)の草分けの一人でいわばカリスマ培養士です。 連日、良好胚を生み出しています。 良い結果が出せるよう、培養士とともにより一層努力してまいりますので御期待下さい。
新型コロナウイルス感染症対策について当院からご協力のお願い 感染拡大の中で、皆さまに安心して治療を受けて頂くために以下のご協力をお願いいたします。 ①来院時にはマスクを必ず着用ください。お持ちでない場合は、受付にお声かけください。 ②内診時のバスタオル使用は中止となります。可能な限りスカートでご来院ください。 ③院内での採精は中止となります。ご自宅で採取のうえご持参ください。 ④診察をお受けいただくご本人以外の付き添いの方(ご主人を含め)のご来院はお控えください。(採卵後時は...
新型コロナウイルス感染症に対する当院の方針 4月1日に日本生殖医学会から「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する声明」が出されました。 内容は、1.妊娠初期の胎児に及ぼす影響について不明な点が多いこと。2.母体から胎児への感染の可能性は不明であること。3.妊婦における感染の可能性は高いとは言えないが、妊婦が感染した場合に重症化する可能性 4.通常は妊婦に使用しない薬剤による治療が試行されていることから、妊娠が成立した後の感染への対応に苦慮することが...