ひそかに性交痛に悩んでいる人がたくさんいます。 性交痛とは性交渉に伴なう膣部、あるいは腹部の痛みです。 性交痛に悩んでいる方は結構多いのです。御主人にもストレートにいえず、また、友人にもそう簡単には相談できません。 性交痛の原因にはいくつかあげられます。 ①卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不十分のため膣の潤いが不足しているような場合です。 主に閉経以後卵巣ホルモン分泌が低下し、外陰膣が萎縮し、また、炎症を伴って性交痛をおこす場合です。膣の入口が痛く...
排卵期痛をあまく見ないでね。 月経と月経の間の排卵の頃におこる下腹部痛を排卵期痛といいます。女性全体の20%位にあるでしょうか。極々ポピュラーな症状です。 でも単に排卵に伴う痛みで全く問題ない人と、背景に子宮内膜症が隠れていて、内膜症の一症状として出る事があります。一般的に内膜症のある方は排卵痛がかなり強く、夜目が覚める位とか、鎮痛剤が必要な位の人もいます。 ですから排卵痛があまり強い方は、産婦人科を受診することをおすすめします。 また排卵痛...
子宮内膜症と診断されるまでには4人の産婦人科医の受診が必要?といわれるわけは? 最近、子宮内膜症(Endometriosis(EMsis))が増えています。主な症状は月経痛、月経前の腹痛、排卵痛、性交痛、月経時の下痢、不妊症などです。 EMsisは骨盤内に広く伝播します。卵巣の中に発生すればチョコレートのう腫となり、超音波で容易に診断がつきます。しかし骨盤内に広がったEMsisの診断は簡単ではありません。その多くは子宮と直腸の間のスペース(ダグラス窩)や、骨盤(骨)と子宮との間の靭帯(仙骨子宮靭帯)などに発生します。こ...
不妊症の患者さんの20%は子宮内膜症を合併している 不妊症の患者さんの約20%は内膜症を合併しているといわれています。 また、内膜症の方の50%は不妊症になるといわれています。 このように内膜症は妊娠するためには強力な障害物です。しかも内膜症は年とともに進行、拡大する病気です。次のような症状がある方は早目の受診をおすすめします。 ①月経痛;昔と比べ年とともに痛みが強くなっている。鎮痛剤の量が増える。10代の頃にはなかったのに20代になったら生理痛が強くなった。 ②月経前...
排卵痛 排卵の頃に1~2日間下腹部痛を感じることを排卵(期)痛といわれます。ごく一般的におこります。 しかしこの排卵痛の一部には子宮内膜症がかくれていることがあります。 子宮内膜症は排卵痛の他に月経前の下腹部痛、性交痛、もちろん月経痛などいろいろな痛みを伴うことが多いのです。 たかが排卵痛でも見過ごさないようにしましょう。専門医の受診をおすすめします。
若くてもAMH(抗ミュラー氏管ホルモン)が低い方が多い 卵巣の中には胞状卵胞という、いずれ発育して排卵する卵の基がたくさんつまっています。胞状卵胞は時間とともに消失し、誰でも年齢とともに減少します。胞状卵胞からは抗ミュラー氏管ホルモン(AMH)というホルモンが分泌されます。ですから、胞状卵胞が多ければAMHは高し、少なければAMHは低下します。年齢に比較してかなり低下する原因がいくつかあります。①喫煙②卵巣の手術(卵巣嚢腫)③子宮内膜症(特にチョコレート嚢腫)などですが原因がない...
1回目の体外受精の妊娠率が高い いま当クリニックでは卵巣刺激法(COS)を行い採卵を行なっています。多くの卵が採取できることが利点です。良好胚も得られます。そのうち最も良い胚を移植します。そのため結果的には1回目の採卵の第1回目の胚移植で妊娠することが多いのです。しかし、2回目以後で妊娠する方も多数います。
40歳前半(40,41,42歳)なら体外受精で妊娠も可能 体外受精、顕微授精などのARTは一般的には年齢とともに成功率が下がります。しかし当院ではこの半年の間に40歳台前半の方が毎月3~4人妊娠に成功しています。中には1回の採卵で成功している方も少なくありません。