ブログ / Diary

2022年12月

『不妊治療によく使われる薬・注射の知識シリーズ その①』

『不妊治療によく使われる薬・注射の知識シリーズ その①』

その1.排卵誘発剤 目的:①排卵がない人(無排卵周期)に排卵をおこさせる    ②排卵するのに時間がかかる人(稀発月経)にスムーズに排卵をおこさせる    ③自然では1個しか排卵されないので、妊娠率を上げるために複数個の排卵を促す まとめて右表に示しました。

多のう胞性卵巣(PCOS)と体外受精(ART)

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)が原因の不妊患者さんには基本的にはアロマターゼ阻害剤(レトロゾール・フェマーラ®)で排卵を誘発してあげれば妊娠の可能性はあります。しかし、PCOS以外に精子異常や卵管が閉鎖している等の他不妊原因が合併する場合は体外受精が必要になることも少なくありません。 従来、PCOSに対する卵巣刺激はかなりやっかいな問題でした。卵がたくさん発育した結果、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が発生しやすかったからです。 ...